<十数年後の六道家>
夜鷹「どうして兄さんは母さんに似てるのに、僕は父さんなんかに似ちゃったの?」
恭弥「……ごめんね……ほんと、ごめん」
〜数年後〜
骸「クハハハハハ、無理です。無駄です。こんなイカした分け目を嫌がるなんて僕の息子失格です」
雪加(……よかった、母方似で)
夜鷹「ちくしょう、なんで兄貴外見まで親父に似なかったんだよ!」
雪加「母さんの愛じゃないですか?」
夜鷹「母さん……っ」
恭弥「……ごめん、これが父親で」
骸「恭弥!? 待ってください僕を全否定!?」
夜鷹「ごめん! 母さんは悪くないんだ!!」
雪加「どっちに似たって顔はいいんだし、諦めたらどうですか」
骸「…………」
雪加「僕は父さんが父さんでよかったと思いますよ。面白いし」
骸「ああ、ありがとうございます……」
<葵と雪加の話>
骸「君のかわいい葵ちゃんは僕の息子がいただきます!」
ザンザス「やらん」
骸「クハハハハ、そういっても無駄なのです!」
ザンザス「やらねっていったらやらねえ! カッ消す!」
雪加「クフ」
ザンザス「…………!?」
葵「パパン、本人達の問題だからすっこんでて」
雪加「父さんも無駄なことしないでくださいよ、別に結婚とか……僕は孤高の雲だから、ボンゴレに深くつながる気もないし」
葵「あら、雪加は私がほしくないの?」
雪加「ほしいけど、他にも女性はいるし、二世代連続で雲と霧が懇意になるのはよくないと思ってます」
葵「そーねぇ……幹部も小煩いものね。ま、私は守護者引退まで待つのは平気だからいいけど」
ザンザス「……殺伐としてやがる」
骸「さすが霧と雲ですね……」
<雪加のどこがいいのか葵に聞いてみた>
家継「あれのどこがいいの?」
葵「顔」
全員「…………」
葵「あの顔が好きなのっ! 中身なんて年食ったらどうとでもかわるわ! パパンや骸さんを見れば明らかじゃない!」
恭弥「あんまり変わってない……悪化してる……」
葵「スクアーロとか」
スクアーロ「俺は昔からマトモだったぜぇ……」
つな「うん、まぁまともだったよね……」
ザンザス「そうか?」
スクアーロ「ボス……」
<跡取り>
つな「跡目がある程度いないと、死んじゃったときに困るらしいから、がんばってね」
家継「なにをですか……」
つな「子作り」
陽菜「もちろんですボス!」
みつば「わたしのところにも何人かいるから平気よ、家継」
葵「私のところは期待しないでね」
家継「……間違ってもお前の子供を十二代目にはしたくない」
葵「兄さんったらひどーい」
夜鷹「……正論だろ」
雪加「何か言いましたか夜鷹」
夜鷹「……兄貴の子供じゃあ、雲か霧属性にきまってらぁ」
葵「私の子どもならきっちり大空属性も持ってると思うわよ?」
家継「二人ともアクが強いから……」
悠斗「とりあえず陽菜に恥かかせるなよ家継」
家継「分かってるよ」
<骸と夜鷹>
シャマル「あー、健康健康健康体だ! おしまい」
骸「そんなはずありません! 僕の心はボロボロです! だってだってだって夜鷹がー!(泣」
シャマル「それは精神科に行け」
骸「つな君が「そんな時間はないからシャマルにでも相談しておけ」って」
シャマル「……もうとっととひとり立ちでもさせとけ」
骸「だって夜鷹はまだ十三ですよじゅうさんっ!」
シャマル「……まぁ確実に原因はお前さんだからなぁ」
骸「そうなんですか!?」
シャマル「夜鷹はなー……なんつーか、お前と似てるのがいやっていうか」
骸「……そんなことないです、夜鷹はああ見えて僕と似ているのが嫌じゃないはずです、だって武器も戦闘スタイルも好きな食べ物と嫌いな食べ物もよく似てます……」
シャマル「それが嫌なんだろうなぁ……(小声」
骸「でも戦闘スタイルは自分で選べるじゃないですか。まあ最近はあえて銃を使って弱点克服をしていますけど」
シャマル「一番相性がいいのを選べっていわれたんだろ」
骸「当たり前じゃないですか。相性が悪い武器つかったら生死に関わります」
シャマル「だから嫌々でも三叉使ってんだろ」
骸「あれはいやいやで使えるぐらいあまっちょろい武器じゃありません(ぷんすか」
シャマル「まぁ、武器自体はな。お前と似ているというところがひっかかってるんだろうなぁ」
骸「息子は父親の背中を見て大きくなるのです」
シャマル(ま、そのおかげで上達も早いし、間違っちゃねーな)
骸「僕はこんなに愛しているのに……あれでしょうか、誕生日に二人で遊園地にいってチューとかしたのがだめだったのでしょうか!?」
シャマル「お前それは……」
骸「あなただって知ってるでしょう! 例の遊園地ですよ、ついこの間まで敵対ファミリーが経営してた! 小さい頃から行きたがっていたからやっとこの間連れて行けるようになったのに……」
シャマル「……諦めろ、溝は深い」
雪加「ってワケらしいですよ夜鷹(盗聴(シャマルの許可有」
夜鷹「だって嫌いなんだもん」
雪加「十年ぐらい前ですかねぇ。あの遊園地、夜鷹がすっごい行きたがったところなんですよね。マフィアランドじゃなくてあそこがいいって。遠くから見えた大きな観覧車に乗りたがって」
夜鷹「……そんなん今いったって遅いっての」
雪加「あの後夜鷹があんまり言うから、マフィアランドに観覧車つくったんですよ? あれ父さんがごり押ししたんですって」
夜鷹「…………」
雪加「それでもあれがいいあれがいいっていって。相当気にしてたんじゃないですか?」
夜鷹「……そんなん、先に教えてくれればよかったのに。そしたら俺だってあんなに嫌がったりしなかったのに」
雪加「それが言えないのが父さんじゃないですか? というか……」
夜鷹「な、なんだよっ」
雪加「夜鷹の好みは母さんと似てるなって思いまして」
夜鷹「はぁっ!?」
雪加「だって夜鷹、どじな子好きでしょう? 僕はクール系とか気が強い系とかが好きだけど」
夜鷹「だ、だって可愛いじゃないか……」
雪加「その辺が母さんに似てるというか……今、父さんの話聞いてほだされているあたりそうだなと」
夜鷹「Σ( ̄□ ̄|||)」
雪加「父の日の贈り物も欠かしたことないですし」
夜鷹「……それくらいはしとかないとなーと」
雪加「夜鷹はいい子ですね。教えたら父さん喜ぶだろうに」
夜鷹「絶対駄目!」
雪加「かわいいですねえ( ̄▽ ̄)」
夜鷹「……ああもう……やっぱ謝っておくべきなのか?」
雪加「う〜ん……ちょっとへこみすぎてますからね」
夜鷹「……いってくる」
骸「……夜鷹?(立ち上がり)どうしたんですか夜鷹!?」
夜鷹「……父さん、次の休み、いつ」
骸「(顔ごしごし)ら、来週の火曜です」
夜鷹「観覧車、乗りたいんだけど」
骸「もうそんな年じゃないって、言ってませんでしたっけ……」
夜鷹「行きたくなったの! つれてってくれないなら兄貴と行く」
骸「連れて行きます連れて行きます! ま、まっててください、今からアメリカに飛んで日曜日までにはもどりますから!」
夜鷹「……次の休みの時でいいから」
骸「心変わりしちゃいやですからね!? ちゃんと約束しましたよ! じゃあいってきま……わぷっ(コケた」
夜鷹「…………」
骸「いってきます! 愛してますよ夜鷹!」
夜鷹「……無理すんなよー(超小声」
骸「はいっ! 気をつけます! 恭弥には伝えておいてくださいね!」
夜鷹「……わかった」
雪加「ほら、やっぱり(にこにこ」
恭弥「なんだかんだで嫌いになりきれてないんだよね」
夜鷹「だってほ……母さん!?」
恭弥「まぁ見てて面白いけどね」
夜鷹「いや……そういうのじゃ……」
恭弥「これからも楽しませてね」
雪加「ですね♪」
夜鷹「…………」
<右腕交代?>
家継「え、俺の右腕って夜鷹でしょ?」
夜鷹「その冗談はだめだ家継。真面目に悠斗が自殺とかしかねない」
家継「……だから変更できないんだよなー」
つな「しようとも思ってないでしょ、なんだかんだで」
家継「悠斗は右腕で夜鷹は俺と悠斗のサポーターなの\( ̄▽ ̄)/」
つな「……ん? ナンカおかしいよ?」
家継「まあ武器の相性はいいかな。俺が中距離で悠斗近接武器だし」
つな「そうだね」
家継「あと小さい頃から組んでるから、お互いの戦うクセとかわかってるし」
つな「ふんふん」
家継「それに俺の指示にちゃんと従ってくれるんだよ……他のメンバーは結構無視してくれやがるけど」
つな「…………」
家継「あと悠斗は……なんも考えてない、から俺の言葉を疑わないし、真っ直ぐにぶつかってくれるから……その……居心地いい」
つな「……そう」
家継「色々問題はあるけど、悠斗も俺には欠かせない守護者でファミリーなんだ!」
夜鷹「じゃあもう俺のフォローはいらないな!」
家継「煤i゚▽゚;ノ)ノ!?」
夜鷹「いや、悠斗の事をそこまで信頼してるなら、安心して俺は二人を巣立ちさせられるなと」
家継「ちょっと待って!? アイツのフォロー俺一人じゃ無理!」
夜鷹「今してたじゃないか。俺は感動したぞ!」
家継「違うんだ! 「必要」と「使える」は違うんだよ!!」
夜鷹「じゃあ俺はちょっと任務でオーストラリアに行ってくるからな! 三カ月くらいもどんないから!」
家継「任務じゃねぇだろそのバカンスの準備は!!」
夜鷹「はっはっは( ̄▽ ̄)」
家継「……………俺と寝たこと、悠斗に言うぞ(ボソリ」
夜鷹「脅すかそこで!?」
家継「三ヶ月もお前がいないなら俺の末路は同じだからな!」
夜鷹「……家継、もうちょい自力で守護者制御できるようになろうぜ……」
家継「……六道家の人間には言われたくない」
夜鷹「俺はちゃんと命令きいてんじゃんΣ( ̄□ ̄|||)」
家継「……イやお前結構命令無視あるから。別にうまく行くからいいけど」
夜鷹「だってそっちのが効率いーんだもん(゜▽゜)」
家継「言っておくけど俺が制御できてない守護者はお前と雪加と悠斗とエマだけだからな!」
つな「……それ、半分以上だよね……?」
家継「かあさんも似たような感じだったとおうかがいしております……」
つな「……親子って似るんだね」
夜鷹「…………」