川が流れていて橋がかかっています。
Lという女性とMという男性は、川を挟んだところに住んでいて、橋を渡って愛し合っていました。
ルック「……お粗末なスタートだね」
テッド「静かに最後まで聞けよ……」
ジョウイ「だいたい愛し合ってるならはなれて住まなきゃいいじゃないか」
シグール「きっとトゥーリバーみたいに事情があったんだ」
クロス「どんなややこしい事情さ(笑)」
ある日大水で橋が流れてしまい、二人はあえなくなってしまいました。
LさんはどうしてもMさんに会いたくなって、船を使う事にしました。
テッド「男が会いに来いよ!?」
シグール「ほんとだね……」
クロス「なんで女性が川を渡らなきゃいけないのさ?」
ボートを持っているWさんのところに行くと、「忙しいから駄目」と断られてしまいました。
他にボートを持っているSさんのところにいくと、Sさんは「一晩付き合ってくれたら(笑)貸してあげよう」といいました。
彼に会うためなら、とLさんはSさんと一夜を共にし、無事ボートを借りてMさんに会いに行く事ができました。
ジョウイ「ね。寝ちゃったのか!?」
セノ「泳げばいいのにー」
シグール「……いや、セノ、それはたぶん根本から問題が」
ルック「はっ、馬鹿らしい」
クロス「そこまでして会いに行く価値あるのかねその男」
テッド「自分で川すら渡らない男」
シグール「むしろ渡し場すらないとは、どういう交通整備してるんだ」
Mさんは喜びましたが、Lさんはどうやってボートを借りたのか話してしまいます。
Mさんは怒りました。
「あなたを愛していたからなのに」「どんな理由だろうが、他の男と寝たのは許せない」
Mさんは去ってしまいました。
ジョウイ「話すなよ!」
ルック「……確かに」
テッド「っつーか怒るなよ」
クロス「ああ……わからないでもないけど」
シグール「えーっ、言いがかりだろこれ」
テッド「そうか?」
ジョウイ「嫌ですよ、自分の好きな人が」
セノ「でも、その人のためにやったんだよ?」
ジョウイ「まあ、それはそうだけど……」
泣いているLさんのところにHさんがやってきて、「それはかわいそうだ」と慰めました。
「そんなことは忘れて僕と暮らそう」
そしてLさんはHさんと結ばれたのでした。
質問:Lさん、Mさん、Wさん、Sさん、Hさんを好感が持てる順番に書いて下さい。
テッド「ま……まてーっ!!」
ジョウイ「……どうなんだろうこのエンディング」
クロス「誰Hって」
ルック「唐突に出てきた奴だね」
セノ「えーっと、好きな順に並べればいいんですよねー」
回答タイム
シグール「……ほとんどどれも嫌だ」
テッド「まあ一番許せるのはSかWだな」
クロス「え、僕はMも結構許せるけどなあ」
ルック「…………」
セノ「うーん、でもWさんが最初に断らなきゃ、そもそもLさんはMさんと別れなくてもすんだわけで」
ジョウイ「でもそのMってのがその程度でLさんをフる人間だったんだから」
ルック「いつかはそうなったかもって?」
ジョウイ「そうそう」
シグール「僕はー……うーん、Hかなぁ」
クロス「え、なんでさ」
テッド「漁夫の利(笑)」
シグール「彼はチャンスをモノにしただけだからさー」
ジョウイ「……そう、か?」
ルック「……そうかな……」
セノ「この人だけは僕許せない」
シグール「? セノが言うなんて珍しい、誰」
セノ「Sさん」
ジョウイ「…………」
セノ「女の人の弱みを利用して、ひどい!」
ルック「僕はLだな」
クロス「なんで?」
ルック「……だって、よその男と寝てまで会いたかった相手にフられたくらいでさー」
ジョウイ「他の男とくっつくんだもんねー、僕も同意見かな」
テッド「俺はHかな……狙ってたみたいだし……傷心の女性に漬け込むのは感心しねーな」
シグール「そこでよろめく女性の方が問題じゃ・・・」
クロス「僕はWかなぁ、船出さないのが問題だったと思うよ」
ジョウイ「僕はMですね、そこは許すものでしょう」
シグール「比較的許せないのは……まあ根本原因はMだね」
ルック「Sでしょ」
クロス「僕はHかなぁ、あんまりフェアじゃないよね、Lも結構許せないけど」
テッド「まあたしかにLはな……」
セノ「Lさんは被害者だと思うけどなあ」
ジョウイ「僕は結構許せないけどね(苦笑)」
シグール「僕はHL……WSM」
テッド「俺はSWMLH」
クロス「僕はー……うーん、MSLHW」
ジョウイ「僕はWSHML」
セノ「HLMWS」
ルック「……WMHSL」
結果:素直な人は上から大事にしている順。ひねくれた人は逆方向。
L:恋愛
M:モラル
W:仕事
S:セックス
H:家庭
シグール「…………」
テッド「…………」
クロス「…………」
セノ「そっかー、家庭で恋愛でモラルかー、ジョウイなんだった?」
ジョウイ「…………」
ルック「…………」
テッド「……なあシグール君」
シグール「なぁーに」
テッド「お前、モラル>セックス>仕事>愛>家庭かよ!? なんで愛と家庭がそんなに低いんだ!」
クロス「テッドこそなにさ、その聖人みたいな回答。家庭>愛>モラルぅ? ネタわかってたんじゃないの?」
ルック「……クロス、なんでモラルが最下位になってるのさ」
テッド「初体験がオール男相手の奴にモラルなんてあるわけないだろ」
クロス「テッド? 何か言ったかな?」
ジョウイ(そろり)
シグール「ジョウイは愛>モラル>家庭。素敵な順位だね(笑顔)」
ルック「セックスと仕事が下位か、さすが元ハイランド皇王サマ」
セノ「ルックは?」
ルック「…………・」
テッド「ルックは……愛>セックス>家庭>モラル>仕事……正直だなお前」
ジョウイ「ルックだって僕と似たよーなもんじゃないか!!」
ルック「うるさい、僕は自由に生きるのが信条なんだ」
クロス「最下位がセックスとはさすが300歳は枯れてるね」
テッド「もう一度言ってみやがれこのモラル崩壊男」
クロス「僕は仕事を大事にする主義なんだよ」
シグール「テッドはあれだよね、定時に帰るサラリーマンだよね」
ジョウイ「じゃああんたはあれか、仕事中毒のやり手営業マンか」
セノ「ルックの家庭は楽しそうだよねー」
ルック「……そう? ていうかあんたとアレ下位項目同じだね」
シグール「ならさぞ夜は穏やかな事で」
ジョウイ「……いえいえ、300歳が乗り気ではないマクドールさんのところほどでは」
クロス「やっぱり愛がないといけないよね」
テッド「なんか言ったか仕事好き」
クロス「ええ言いましたよ非生産的なご老人」
テッド「……いい度胸だ表に出ろ」
クロス「ふふん、僕にかなうと思ってるの?」
ジョウイ「……止めないのか」
シグール「止めてとまるもんか」
ルック「賛成……」
セノ「面白かったですねー」
シグール「そうだね」
ルック「ごくまれに予想外の人がいたけどねえ……」
ジョウイ「スミマセン何がですか」
シグール「てっきり君はアレが上位にくると」
ルック「僕も」
ジョウイ「……余計なお世話だ」