(ソウルイーターの謎:クロスとテッド)


クロス「やあテッド」
テッド「なんだ?」
クロス「ちょっと改まって聞きたいんだけど」
テッド(不気味だな……)「なんだ?」
クロス「君の魂、ソウルイーターとつながってるんだよね?」
テッド「そうだな」
クロス「……シグール、トランにいたのによくもまあラナイまで来て平気だね?」
テッド「……そんな昔の設定をよくおぼ……じゃなくて、それは俺をほめろ」
クロス「なんでさ」
テッド「200年間調べたところだな、俺とシグールの離れられる距離は魔力に比例することがわかった」
クロス「魔力ー?」
テッド「そ、なので互いの魔力を切磋琢磨で鍛えたわけだ」
クロス「……へえ?」
テッド「それにまぁ。いい加減お付き合いも長いので多少利便を図ってくれるというか、図らせるというか」
クロス「あ、それはわかる☆」
テッド「……と、いうわけでだな。まあ。勢力圏ぎりぎりだけどなー、ハルモニアまで行くとさすがにヤバいかもしれん」
クロス「範囲調査もしたんだ」
テッド「したぞ、超命がけで」
クロス「…………」





☆☆☆


 

 

(退屈:シグールとクロス)


シグール「ひまー」
クロス「暇だねえ」
シグール「本も読んだし書類も終わったし部屋も片づけたし馬にも乗ったし」
クロス「そうだねえ」
シグール「クロスはいいよねえ、僕もそういう趣味身につけようかなぁ」
クロス「刺繍? 裁縫? 編み物? ……編み物がいいかな」
シグール「一番簡単?」
クロス「ううん、指から血を出さない」
シグール「……僕、そんなに不器用じゃないけど」
クロス「本当に興味のないこと以外は注意力散漫だからね」
シグール「うーうーうー、ひーまー!」
クロス「よし、でーきた♪」
シグール「クロス! 遊ぼ!」
クロス「……あのね、僕と君で何して遊ぶのさ」
シグール「……昔話」
クロス「飽きるほど話したよ。少しはおとなしくしててよ」
シグール「うううう……テッドのばかー! なんでここにいないんだ!」
クロス(ああ、これは帰ってきたら怒られるなー……)





☆☆☆





(食材:セノとルック)


セノ「……♪」
ルック「なに見てるの」
セノ「カエルさん。あ、また飛び込んだ」
ルック「爬虫類は好みじゃないよ、なんか得体が知れなくて」
セノ「ルックはカエルとかヘビとか苦手だったっけ」
ルック「苦手ってほどじゃないけど、好きか嫌いかと聞かれたらあんまり好きじゃないよ」
セノ「へー、意外だなあ。なんか女の子みたいだよね」
ルック「……偏見だと思うけど。別にきゃーきゃー言うわけじゃないしさ」
セノ「小さい頃とかさ、よく捕まえなかった?」
ルック「そんな遊びはしないよ。確かに塔の周辺にはいろいろいたと思うけど」
セノ「いたよ。前にナナミが来た時に、キャロにたくさんいたカエルがいて、懐かしいねって話してたもん」
ルック「へえ……生息範囲広いんだ。どのカエル?」
セノ「あそこの拳くらいの大きさの。すごく高く跳ねるんだよ。もっと大きいのもいるんだよ、一度顔くらいの大きさの見た事あるもん」
ルック「大きすぎない?」
セノ「捕まえたかったなあ。ナナミとがんばったんだけど」
ルック「飼いやしないんだし、いいじゃないか見ただけで」
セノ「そしたらその日はご馳走だったのになー」
ルック「……え?」





☆☆☆





(約束:ジョウイとテッド)


テッド「おっまえ、人が狙ってたの取っていくなよ」
ジョウイ「勝負なんだから文句言わないでください。ほら、テッドさんの番」
テッド「ったく、やらしーとこ残しやがって。お前ほんっと可愛くないわ」
ジョウイ「貴族ですからね。古今東西可愛くないものと決まっているので」
テッド「……ああ、俺がそれに反論できないとわかっていってるあたりがさらに可愛くない」
ジョウイ「できないんですか」
テッド「……できると思うかお前。世界の誰よりも貴族らしい坊ちゃまが親友にいらっしゃる俺に」
ジョウイ「……あれは貴族じゃないですよ。貴族はもっと保守的で地位や名誉に固執します」
テッド「じゃあ超貴族。とにかく俺は生まれがイイ奴にもてあそばれる傾向にあるから」
ジョウイ「前科あるんですね」
テッド「前科いうな……よっと。おし、お前の番」
ジョウイ「なんて状態で残すんだ! これ、もう手詰まりですよどう見ても」
テッド「じゃあパス? お手上げ? 俺の勝ちなら約束守れよ」
ジョウイ「……なんでこんなに上手いんですか、これこそ貴族なゲームですよ」
テッド「勘と運。俺ぁそれで300年生きたからな」
ジョウイ「なるほど、だからアレの面倒も見ていられると」
テッド「……俺が倒れたら次はお前な。約束守れよ」
ジョウイ「賭けってそれに関してだったんですか!?」





☆☆☆





(ハロウィン2013限定)


「はっぴはっぴはろうぃーん★」
「……時計を見ろ」
「ん? 真夜中だね?」
「ハロウィンは10月31日だ! もう11月だろうが!」
「そんな1日や2日気にしなくっていいのに」
「気にしろよ。イベントは鮮度が命だろ」
「……テーッド?」
「…………」
「トリック・オア・トリート!」
「今日はもうハロウィンじゃねーから無効デス」
「手持ちのお菓子がないからって!」
「俺は真実を述べたまでだ! つーか31日に死ぬほどたかって食ってただろ!?」
「3日も前のことは忘れたなぁ。僕は今お菓子が食べたいんだ」
「太るぞ」
「…………」
「……お、おい」
「……じゃあ、そうならないようにテッドが運動の相手、してくれるんだよね?」
「指鳴らすな!」
「テッドだってハロウィンにかこつけて酒かっくらってたじゃない酒太りするからね!」
「てめぇ禁句を!」



「2人とも煩い。人の家で騒ぐな。それ以上騒ぐなら湖に叩き落す」
「「申し訳ありませんでした」」



+++



「おかえりルック。静かになったけど」
「2人まとめて落としてきた」
「……そ、そっか……2人ともなんであんなに騒いでたの?」
「ハロウィンの浮かれ気分がまだ抜けてないみたいだったよ。水に沈めば少しは頭も冷えるでしょ」
「ハロウィンねぇ。今年もルックはかわいかったよね」
「毎年毎年よく全員分作るよね……」
「だーってルック1人分だと恥ずかしがって着てくれないでしょ?」
「恥ずかしいとかの問題じゃないんだけど。というか僕らの存在そのものがすでに人間じゃないんだから、仮装する必要もないと思うんだけどね」
「んー。でも悪霊に紋章は効かないかもしれないし」
「ゴーストやアンデットには効いてるよ」
「……モンスターとこういう行事のゴーストって一緒にしていいのかな」
「さぁ。実際見たことないから」



「なんかさっき外からすごい水音したんだけど何かあったの」
「ただの馬鹿共を静かにしただけ」
「……さいですか」



+++



「ジョウイー。さっきの音なんだって?」
「シグールとテッドが真夜中の行水を始めたらしいよ」
「え、楽しそう」
「セノはだめ。こんな時期に、しかも真夜中の行水とか危ない上に風邪引くよ」
「真っ暗な湖とか楽しそうなのに……」
「水の中で足を引っ張られても知らないよ?」
「う……も、もう騙されないし! それに悪戯するオバケはもう帰ったはずでしょ」
「ハロウィンも終わったからね」
「今年もすごかったよね。クロスの料理も仮装も張り切ってたし」
「シグールがまたどでかいカボチャ仕入れてきたからな……」
「おっきかったなーあのジャック・オー・ランタン」
「僕とテッドの2人がかりだったからね……最近体訛ってたから腰が痛かった……」
「マッサージしてあげようか?」
「いいの?」
「僕が一番なんにもしてなかったからね」
「……それじゃお願いしようかな」
「まかせてー」


「っくしゅん」
「どうしたシグール」
「……誰かが僕らの噂をしている気がした」
「どうせルックだろ。つーか風邪だろ……」



+++



「リーヤ、何してるんだ」
「ちょっとした作業?」
「それ、クロスの裁縫道具の箱じゃないのか」
「だいぶ年季入ってて壊れかけてるっていうから補修」
「かなり痛んでるな……新しいのに代えればいいんじゃないのか」
「気に入ってるらしいから、できるだけそのままのがいいかなーって」
「そうか。……で、どういう風の吹き回しだ?」
「毎年ハロウィンやるからいい目安になるんだよな」
「……ああ、なるほど」
「言っとくけどこれで済ませようとか思ってねーかんな! ちゃんと当日別の渡すし!」
「そうか。じゃあその箱にこれでも入れておけ」
「……なにこれ。針?」
「前に何本か折れたり失くしたりしたとぼやいてたんだろう」
「ぬっけめねー」





☆☆☆





(2014年正月限定)


シグ「新年あけましておめでとうございまーす!」
テド「今年も細く長く頑張りたいなぁ」
シグ「テッド、そんな年寄りじみたこと言わないでよ」

テド「へいへい。まあ、今年もよろしく頼む」
シグ「うん。こちらこそよろしくね! 今年の抱負は定職に就くだっけ?」
テド「今年もそのネタ引っ張るのかよ!」
シグ「そろそろ諦めて僕のヒモって認めればいいのにねー」
テド「それは嫌だ。あいつらに盛大にいじられる」
シグ「認めなくてもいじられるのに……」

テド「うっせぇよ。そろそろルック迎えにくるんじゃねぇの」
シグ「そうだったそうだった。クロスのお雑煮食べないと、新年って感じしないんだよねー」
テド「あの味は真似できねぇんだよな……どうやって作ってんだか」
シグ「出汁に秘密があるってことだけは教えてくれたんだけど、そこからは企業秘密って教えてくれないんだよね。希少種の保護とかなんとか」


テド「……まさか、遺跡で出汁の材料確保してんじゃないだろうな」



+++



クロ「今年のお雑煮とお節も気合入れました!」
ルク「毎年毎年よくやるよね……大掃除に料理作りって」
クロ「綺麗な家で年越ししたいもん。料理は楽しいしね」
ルク「まぁ、確かに毎年この時期にしか食べられないといえばそうだけど」

クロ「年々数が減るからねぇ。そろそろ繁殖推進した方がいいかな」
ルク「クロスはたまに群島で何してるの……」
クロ「毎年おいしいお雑煮のための仕込み?」
ルク「生態系から仕込むの……」
クロ「これも美味しいお雑煮のため!」

ルク「まぁ、僕は美味しい料理が食べらればそれでいい」
クロ「明日は焼餅しようね。何つけて食べようか。あんこときなこと砂糖醤油とー…」
ルク「お節って、正月に働かなくていいように保存食兼ねて作ってたはずだけど…」
クロ「僕から料理とりあげちゃ、だめだよ?」
ルク「……クロスがいいならそれでいいよ」



+++



ジョ「セノ、準備できた?」
セノ「できた! だいじょうぶ!」
ジョ「喜んでくれるといいね」
セノ「毎年お世話になってるから、今年はこれくらいは持って行きたかったんだー」
ジョ「馬の置物、うまく作れたよね。このまま毎年、干支分作る?」

セノ「喜んでもらえたらそうしたいなぁ。ねぇねぇ、今年は僕もお屠蘇飲みたいな」
ジョ「……甘酒にしとかない?」
セノ「だって毎年シグールさんやテッドさんやジョウイがおいしそうに飲んでるんだもん」
ジョ「セノにはけっこうきついと思うんだけどなぁ……あいつらに合わせてあるから結構度数強いし」
セノ「一口だけ!」
ジョ「……明日、二日酔いにならないように気をつけてね。明後日からはもう仕事だから」
セノ「はーい!」





☆☆☆





(2014年エイプリル限定)


シグ「きょーうはなんっのひ、エイプリルッ!(*´∀`)」
ルッ「今年は何もないよ」
シグ「……(・ω・)え?」
ルッ「今年は何もなし」

シグ「え、まってよ。年に一度の、この素晴らしい日が、何もなし!?Σ( ̄□ ̄ )」
ルッ「何度も言わせないでくれる」
シグ「怠慢だ。リコールを要求する!」
ルッ「誰を。どこに」

セノ「残念ですよね。普段なかなかイタズラできないので、こういう時はとかちょっと楽しみにしてたんですけど」
ルッ「なに、あんたまで乗る気だったの」
セノ「ジョウイに、今年は浮気宣言しようと思ってたんです」
シグ「…………」
ルッ「セノ、冗談を真に受けて首くくりそうだから止めときな」
シグ「相手に『貪欲なる友』をぶちかましそうでもある」
ルッ「仮想の相手は誰だったの」
セノ「……(・▽・)あ」

ルッ「詰めが甘い」
セノ「誰ならよかったかなぁ」
シグ「僕にしとく? 後悔はさせないよ?」
ルッ「……修羅場か」
シグ「ジョウイが一人でね( ̄▽ ̄ )」



+++



ジョ「……くしぃ!」
クロ「汚いなぁ。ほらティッシュ」
ジョ「スギ花粉をこの世から抹消するためには何回『貪欲なる友』をかませばいいだろうか」
テド「そうだなぁ……」
クロ「真面目に考えない。だったら切り倒して広葉樹に植え替えて資材にしなよ」
ジョ「ヒノキもなぁ……」
テド「イチョウとかもアウトだしな」
ジョ「君、別に花粉症でもなんでもないだろ」
テド「不老での花粉症って地獄だよな」
ジョ「そのうち確実に発症するんじゃないか、真持ち全員」

クロ「それにしても、花粉の時期なのに今年は平和に終わるんだねぇ」
ジョ「もともとろくでもない企画だった上、最近更新少なかったしね」
テド「この調子でこのまま闇に葬りさられろ黒歴史」
ジョ「君の黒歴史、虫干し企画の時でも闇に隠れたままじゃないか……」
テド「ナンノコトカナ」
ジョ「花粉症でも酷いんだろうか」
クロ「ええと、法廷で日本刀とやりあったり、クリスタル開放のために世界中飛び回ったり、牧歌的な生活送ってるみたい」
ジョ「……………おい」