「ハッピーバースデージョウイ★」
「毎年絶妙な時期にありがとう」
「それ僕のせいじゃないΣ( ̄□ ̄|||) せいじゃないよ!!」
「なんだか毎年締切に追われてそのままジョウイの誕生日を祝っている気がするよ……」
「休む暇がないよね」
「……あ……いや……すみません……」
「そんなことないよ、ジョウイお誕生日おめでとう!」
「セノ……ありがとう……!!」
「さて、今年の誕生日プレゼントは僕が代表で選びました( ̄▽ ̄)」
「…………」
「ジョウイ、プレゼントをこれからもらう人とは思えない顔色だよ?」
「一応僕らも色々アドバイスはしたよ?」
「そうそう。一応ね」
「メインはシグールだけどな!」
「抑止力に期待はしていない」
「まぁニンジンフルコースとかニンジン形クッションとかニンジン一年分とかはやめさせたから感謝しなよ」
「……ありがとう」
「はいジョウイ。ハッピーバースデーv」
「どうも……。なんだろう、結構小さな箱……」
「開けて開けて!」
「それじゃあ失礼して……」
(ガサゴソ)
「……て、あれ、なにこれ。紙?」
「ふっふー。それは『一日シグールの悪戯を阻止しちゃう券』だよ! なんとお得な五枚つづり!」
「…………」
「いつも僕に遊ばれるジョウイがたまには平穏を得たいかなと思った時にそれを使うと、僕の悪戯を受けなくて済む券です☆」
「…………」
「やめろジョウイ、そんな目でこっちを見るな」
「最初一枚からのスタートだったからねー」
「一回だと連続五回かけた上での五倍返しとかありそうだったから、一日って明言させたんだよ。感謝しなよ」
「……ああ、うん」
「どうしたのジョウイ、嬉しくないの?」
「いや……なんかこれならいっそ肩たたき券でもよかったんじゃないかなって」
「ああ、シグールに仕えさせる喜びみたいな?」
「けどシグールの肩たたきって、そのまま肩の骨もってかれそうだけど」
「棍って腕力使うしね。握力もありそうだ」
「五枚あると年間五回肩を脱臼もしくは骨折するのか……」
「あ、でもそれだとペンがもてなくなるから仕事ができないね!」
「なるほど間接的にジョウイを休ませる券……それもありだったね(・ω・)」
「誕生日プレゼントに関する会話じゃないよΣ( ̄□ ̄|||)」
「ねーねージョウイ、嬉しいー?」
「…………」
「あ、一年に五日も僕にいじられない日があるとか寂しいんだ? 別に絶対使わなくちゃいけないわけじゃないから――」
「フルに使用させていただくよ!」
***
というわけで今年の誕生日は「誰か1人が代表になってプレゼントを渡す」です。
誰のプレゼントになるかはもちろんあみだ神のおぼしめし。
ジョウイは安定のシグールでした。安定すぎて泣ける。本当はシグール大好きだろう>ジョウイ
(オマケ)
「なんだかんだでレアなプレゼントだと思う」
「シグールの悪戯を確実に防止できるんだからな……署名入れてるから口だけじゃないとは思うぜ」
「ていうかテッド、自分がほしいんでしょ」
「はっはっはっはっは( ̄▽ ̄)」