シ「うーん……」
ク「どうしたのさシグール」
シ「いやさ、こうやって準備したのはいいんだけど」
ル「あれでしょ。この間デュナンであったいざこざ」
テ「ああ、久しぶりにセノとジョウイが本気でぶち切れたっていう」
シ「まだあんな大馬鹿しでかす奴がいたことにびっくりしたけど、まぁそれは自業自得としておいて。セノがかなり落ち込んでてさ」
ク「うん？」
シ「誕生日する気分じゃないんじゃないかなぁ、と」
ル「シグールが気持ち悪い気遣いしてる」
シ「酷くないそれ」
ク「けど、そういう時こそぱーっと明るくお祝いしてあげたらいいじゃない」
シ「そうだよねー。というわけでとっときヴィンテージもの持ってきてみた☆」
テ「セノは飲めないだろか」
シ「ちっちっち。これはなんと！　スパークリングノンアルコールです！＼(￣▽￣)／」
ル「つまりただの炭酸水じゃないか」
シ「そうともいう」
ク「さて。そろそろセノとジョウイ迎えに行こうか。ルック、お願いね」
ル「はいはい」
テ「最近ほんとにルックが送迎タクシーになってるな……」


しゅん


セ「……（・◇・）」
ジ「orz」
ク「あ、あれ？」
シ「どうしたのさセノ……」
テ「おいジョウイ。なんでお前そんな暗いんだよ」
ジ「ええとですね……まあ、先日あったいざこざで僕もセノも後始末に奔走してて、日付感覚が麻痺してて、今日が誕生日ってことを忘れてたんですよ」
シ「まあ、忘れててもおかしくはないだろうね？」
ジ「この僕が！　セノの！　セノの誕生日を忘れるだなんて!!　僕が最初にセノに誕生日おめでとうって毎年言うって心に決めてたのに!!」
テ「…………」
ジ「よりによってルックに先越されたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ル「知らないよそんなこと」
シ「セノ、誕生日おめでとうー☆」
ク「おめでとう」
ジ「(゜□゜)」
テ「ジョウイ……とっとと言っとかないからそうなるんだぞ？　セノ、誕生日おめでとうな」
ジ「orz」
セ「あ、そか……今日……僕の誕生日なんですね……」
シ「……セノさん？」
セ「ありがとうございますーうわー……おいしそー……（・▽・）」
ク「な、なんかセノの様子がおかしいんだけど……」
テ「視線が宙を彷徨ってんぞ……」
セ「えへへー……あー……チキンがお空飛んでるーおいしそー……」
ル「……（汗」
シ「セノ!?　戻ってきて!?Σ(￣□￣|||)」
ク「ちょっと危ない人みたいになってるよ!?」
ジ「……忙しくて最近セノもロクに寝てなくて……」
テ「お前平気そうなのにな」
ジ「キタエラレテマスカラ」
テ「…………」
セ「エヘヘヘヘヘヘヘ」
シ「寝て！　とりあえず寝てセノ!!」
ク「パーティはセノが寝て起きるまで延期で!!　ルック！　強制睡眠導入!!」
ル「……眠りの風」
ゼ「(￣◇￣)Ｚｚｚｚｚ」

シ「こ、怖かった……」
テ「つーわけでその間、暇つぶしにゲームでもするか。ジョウイ」
ジ「僕も寝かせて!?」
ル「それかセノが起きるまで仕事の続きしてくる？」
ジ「寝る選択肢を僕にくれよ!!Σ(￣□￣|||)」





＊＊＊
ハピバセノ！
というわけで今年は「本人が誕生日を忘れている」がコンセプトで１年（というか年度）でお送りしました。
セノは前々からけっこう楽しみにしている子だと思います。
本人より指折り数えてる輩が隣にいるしね！