ク「〜〜♪」
シ「やっほうクロス!」
テ「いつものことながら見事なもんだなあ……」
ク「見てみて力作〜☆」
ジ「やあみんな……ヒサシブリデスネ」
テ「どうしたジョウイ、声が死んでるぜ」
セ「ああ、気にしないでください。ちょっと仕事が多くって」
シ「セノは大丈夫なの?」
セ「はい、なんかジョウイの仕事だけ多くって!」
テ「え(゚▽゚)」
シ「……どうしたのさ王佐」
ジ「……ちょっともみ消しとか根回しとか、あとお前がいじりやがった関税のせいで金のやりくりとかな?」
シ「それについてはお互い様だ。今年は方々不作だからね。今日はパーっと騒ごう!」
ク「はい、用意できたよー\( ̄▽ ̄)」
テ「いつものことながら自分でやっちまうのかお前……」
シ「絶対今度こそ僕が一人で準備するってルックが去年言ってたのになあ」
ジ「クロスを台所からたたきだすのは無理だって悟ったんじゃないか」
セ「あれ、ルックはどこですか?」
ク「……………………」
テ「おい、なんだその顔」
ク「ルック……いないんだもん」
シ「え!? 今更倦怠期!?」
ク「違うから! 昨日の夜いきなり出て行っちゃったの! 今日の準備だって僕一人でやったし」
ジ「……ん? おかしくないかそれ」
セ「だ、だよね……」
シ「ルックに限ってそんな……」
テ「お前の誕生日の準備を全部お前にやらせるなんて……」
ク「え?(゚▽゚)」
全「「…………………………(まさか)」」
セ「クロスさんの誕生日ですよね今日」
ク「………………………………え?」
セ「??? 何のお祝いのつもりだったんですか?」
ク「レックナート様に仕事が来た祝い」
全「「………………」」
シ「…………バカ?」
テ「バカですな」
ジ「間違いなくバカだね」
セ「そりゃあルック怒りますよ」
ク「煤i゚▽゚;ノ)ノ だ、だってルックそんなこと一言も!」
テ「自分の誕生日忘れるお前が悪いわぁああああ!!」
シ「具体的に昨日の夜の話してみなよ!!」
ク「えーっと、台所で仕込みをしてたらルックが珍しく袖まくりながら来て、寒いのにおかしいなーっと思ったんだけど」
ジ「明らかに自分で料理の仕込みをしにきたんだよそれは!!」
ク「……それで明日はレックナート様のためにごちそうにするねって言って」
セ「……クロスさん、ルックの行き先心当たりないんですか?」
ク「……………………………………(汗」
テ「な い ん か い」
ク「だだだって!」
シ「信じらんない、何年っていうか何百年の付き合いなのさ」
ク「だってΣ( ̄□ ̄|||) ルックはいつも転移でどっか行っちゃうし!」
セ「大丈夫ですよクロスさん」
ク「セノ……」
セ「ルックは思い切りがいいから」
ジ「セノ、フォローになってないからねーそれ」
ク「思い切りよく出て行っちゃったのかなあ……orz」
テ「そ、そういうわけじゃないだろ! なあシグール!」
シ「そ、そうだよ! それにほら、ルックの実験室とか本とかもここにあるわけだし!」
ク「僕は実験室とか本に劣るんだ……orz」
ジ(なんだろうこの同意しちゃいそうな呟きは)
ク「実家? 実家に戻ったの? 僕すぐに迎えに」
テ「落ち着け、あいつは実家をたぶん世界のどこより嫌ってる」
ク「じゃあ本屋? 古本市?」
シ「おちついてクロス、たぶんもうすぐ戻ってくるよ」
ク「戻ってこなかったら!? ルックが戻ってこなかったら僕……」
ジイ「煤i゚▽゚;ノ)ノ 泣くなよ!?」
シュンッ
ル「まったく、朝っぱらからぎゃあぎゃあうるさいねあんたたちは……」
ク「ルック!!」
ル「はい、誕生日プレゼント」
ク「えっ……」
ル「関税が動いたせいで輸入路が変わってね、どこに足止め食らってるかわからなかったから探しに行ってたの」
ク「僕に愛想尽きたわけじゃないんだね!?」
ル「はぁ?」
ク「ルック……大好き!!(抱きつき」
ル「ちょ、人前人前!!」
セ「あれ、なんか焦げ臭いにおいが」
ク「Σ( ̄□ ̄|||) キッシュこげちゃう!!(ダッシュ」
テ「………………なんだ、その、お疲れ」
ル「まさかレックナート様を祝うとはね……してやられたって感じだよ……(遠い目」
シ「プレゼント取りに行ってたのかー、てっきり忘れてしかも勝手に準備始めたクロスに怒って出て行ったのかと」
セ「ちゃんとクロスさんに言ったの?」
ル「言ったよ。どうやらメニューを考えたり料理をするのに夢中で聞いていなかったみたいだけどね……!」
ジ「……ルック、オーラが怖いぞ」
ル「今ふつふつと怒りがわいてきた」
テ「お、おい。落ち着け」
ル「出かける前におめでとうって言ったのに……!」
シ「せっかく誕生日なんだし、僕が持ってきたワインも料理もケーキもあるし、パーッと祝おうよ!」
テ「そのケーキは料理長が作ったやつだけどな……」
ジ「僕らが持ってきたプレゼントもあるし」
セ「クッキーもあるし! ほらルック、笑って笑って\(^▽^)」
ル「もちろん、今日は笑顔で過ごすから安心しなよ(にこり」
セ「よかった(^▽^)」
ジイ「今日「は」……?」
テ「突っ込むなジョウイ……他人様ごとながら胃が痛くなってきたぜ……」
***
ハピバクロス!
でも本当のお仕置きはこの後だ!!
(オマケ)
ク「るっくんが五日間も行き先告げないで出張行ったー!!!(涙」
テ「だからって俺んとこに愚痴りに来るなΣ( ̄□ ̄|||)」
ク「だって他の三人は仕事で忙しいんだもん!!」
テ「煤i゚▽゚;ノ)ノ 俺だって定職探してきてやるぅううううううううう!!」
ク「ヒモニートのテッドには無理だから!! だから僕の愚痴聞いて!」
テ「はうっ(グサグサッ」