テ「……もう一度?」
ク「その……大雨でね……市が流されてね」
テ「……ほお」
ク「ご、ごめんね? でもその……」
ル「大人気ないな。だいたいさ、自分の誕生日を人に祝ってもらおうって根性がよくないよ」
テ「招待状出してきたのはてめーらだろうが!!!」

セ「ジョウイー、どうしたの?」
ジ「この間大雨が降っただろ」
セ「うん、すごかったよねー。シグールさんのお屋敷の裏の山が崩れたんだって」
ジ「その雨で市が流されちゃっててね。ルックがクロスさんを市に送ってすぐに別のとこへ飛んじゃって、クロスさんは買い物ができてなくて。もう市はしまってる時間だし……ついでにシグールもいない」
セ「シグールさんは大変みたいだったよー」
ル「そうだよあれはどうしたわけ」
テ「……この時期にマクドール家を取りまとめてた長老が勝手に辞職してな」
ジ「…………」
テ「本邸で必死に根回しと書類処理してる」

ク「テッド、今思ったんだけど……本邸ならあるんじゃない、食べ物」
ル「そうだね、じゃあ行こうか」
テ「お前……さっき俺が頼んだら却下しただろうが!」
ル「提案自体が聞こえなかった」
テ「いけしゃあしゃあと……!」

セ「早く行きましょー、シグールさんもきっとテッドさんに会いたがってますよ」
ジ「行かないほうが仕事ははかどると思うけどね……」
セ「でも、せっかく誕生日なんだからいかないと。ね」
テ「さあ連れていけ今すぐ俺を連れていけ」
ル「うるさいな……」
テ「ルック、大人しくお願いしている間に連れていけ(^▽^)」
ル「……わかったよ」



シ「……なるほど、それで」
ク「ごめんねー。キッチン借りてぱぱっとケーキと料理つくるからさ!」
テ「早く作れ」
ル「なんであんたは偉そうなのさ」
テ「俺は怒ってるんだ。この俺の誕生日を邪魔しようとする勢力が多すぎる」
ジ「いやそれ気のせいだから、ただの偶然だから、ていうかあなたの誕生日の邪魔したって誰も喜ばないから」
テ「いーや、きっと陰謀だ、決まってる。だいたい幻水新作とかラジオドラマとか俺の誕生日を忘れさせんとばかりの畳みかけの発表だ」
セ「気のせいじゃ……」
シ「まあ、確かに僕の誕生日の頃を考えると、半月なのにだいぶ違うよね」
テ「だろ!? これは陰謀なんだよ。俺の誕生日を皆が忘れるように誰かが仕組んだんだ」
ジ「……誰が?」
テ「それができる誰かだろう」
セ「でも、それができる人ってことはまずマクドールさんの偉い人を辞めさせられて」
ル「天候を左右させれて」
ジ「ついでに開発スタッフに圧力をかけられる人なわけだ」
テ「そうだ、そいつに決まってる。真実はいつも一つ(☆▽☆)」
ジ「言ってみたかっただけだろそれ!」

ル「どうでもいいけど犯人はわかったよ」
セ「誰なの?」
ル「シグール以外いないだろ」
テ「そうだったのかシグールΣ( ̄□ ̄|||)」
シ「そうだったんだよテッド(^▽^)」
テ「…………」
シ「あははは、いやだなあテッド、冗談だよ\( ̄▽ ̄)/ ねえそうだよねルック」
ル「……冗談にしてはいやな切り返しだけどね。だから偶然だって言っただろ」
テ「じゃあなにか。俺は「偶然」に邪魔されて誕生日の存在を半日前にようやく思い出してもらえたんだな。そうか、しかたないなあ、「偶然」だからなあ。「偶然」俺が原因を喰っちゃわないといいなあ!」
ジ「…………」

ク「とりあえず簡単な料理できたよ〜。先に乾杯しちゃおう」
ル「さすが、いい酒」
シ「当然じゃん。はい、セノはこっちね」
セ「ありがとうございます〜、テッドさんもどうぞー」
テ「おう(・▽・)」
ジ(あの台詞は……orz)

シ「じゃあ色々あったけど、テッドハッピーバースデー!」
全「ハッピーバースデー!!」
テ「サンキュー♪(^◇^)」





***
半日前まで忘れてて慌てて授業投げ出して家に帰りました。
新作とかラジオとかでテッドの話題は出ていたけれど誕生日まで思考がいたっていなかった。
半日前に気付いただけでもよかったと思いたい……ありがとうドラ○もん。