シ「はぁい、三度目の正直、二度あることは三度ある、三周年おめでとう、僕!」
テ「のっけからテメェで祝うなよ!? 俺たちの立場がねーだろ」
シ「テッドたちの立場があったことなんてあるものか」
ジ「なるほ……って納得しそうになったじゃないか!」
ル「あんたにいたっては事実だし」
ジ「うっるさい!」
セ「あれー? 今年のお誕生日はどうするんですか?」
シ「僕が企画する」
テ「自分の誕生日なのに……?」
シ「なのに!(^▽^)」
ク「え、じゃあ僕の出番なんかは……」
シ「ない!(・▽・)」
ル「あ、そう。じゃあ勝手にやっといて」
シ「やっとく\( ̄▽ ̄)/」
テ「……ナニガアッタ」
ジ「さあ……テッドがわからないなら僕にだって分かるもんか」
セ「でも、本当に珍しいっていうか……いままでは準備を楽しそうに待っててくれたのに……僕たちの何かが気に入らなかったのかな」
ク「そういうわけじゃないと思うけど、なにかしたいことがあるとか?」
ル「自分の誕生日で?」
全「「…………」」

シ「準備できたよ〜う」
ク「うわ……すごいねこれ、全部自分で準備……」
シ「したわけないじゃん」
全((ですよね……))
セ「わあ、すごいたくさん料理があるんですね」
ジ「本当だ、盛り付けもきちんと……使用人の人かわいそうに……」
ル「ったく、大人しく用意させとけばいいのに」
シ「はーい。それじゃあ自分の名前のところに座ってね」
テ「ったく、何があったん……!!」
シ「てーっど、座る」
テ「ちょっと待て! なんだこれ! おい、まさか……!」
シ「はい、それじゃあみなさん。いただきます(^人^)」
全「「いただきま〜す」」
テ「食べるな! セノ、そのブドウはダメだ。クロス、そのジュースも下に置け、ルックもパンを触るな、ジョウイも豆を口に入れるなよ!」
ジ「い、いきなりなんだよ」
ク「のど渇いてるんだよ、ちゃんと説明してよね」
ル「……これが何だって言うのさ」
セ「え、ダメなんですか? ど、どうしてですか?」

テ「しぐぅ〜る〜う」
シ「エヘv」
テ「エヘv じゃねぇ! なんだこれ――全部偽物だろうが!」
シ「うん、よく気がついたねテッド」
ク「え、偽物?」
ル「これ、が……? あ……」
ジ「そ、そういわれてみれば……あ」
セ「うわ、すごーい。これ、蝋燭ですね?」
シ「うん、そうだよ。粘土か蝋燭。かなりのクオリティでしょ。あ、ジュースと酒は色水ね」
テ「……お前、その色を出すのに必要な絵の具は有毒だって知ってたよな……?」
シ「うん」
テ「んなもん並べるな! ルックが手にしてたパンの塗料もヤバいだろうが!」
シ「かじったら即効で気がついて吐き出すかなって」
テ「どうしてそう危ない賭けをするんだお前は!」
シ「だって誕生日だからね」
全「「???」」
シ「今日ぐらい唯我独尊に振舞っておかないとね☆」
ジ「「あんたはいつでも唯我独尊だよ!!」」

ク「これが偽物……上手いなあ」
ル「これを作ってどうするのさ、幽霊船でも作る気?」
シ「店頭宣伝に使おうかなって。文字だけより目で見えたほうが美味しそうだし選びやすいっていうか……メニューを追うのって疲れるし。本物は腐っちゃうしね」
ジ「……理由はまともなのか。それでなんでこんなことに……」
シ「君らも騙されたらお客さんも騙されてくれそうだから」
ジ「……まあ……ソウデスね」
シ「テッドはなんでわかったの? 自信作だったんだよ」
テ「匂いが薄いからな……妙なてかりがあったし」
セ「でも、凄いですねこれ。お店の人は喜ぶと思います、面白いし」
シ「だといいね。さあていくらで売りつけようか♪」
ル「……どうでもいいけど、つまりパーティはどうなったわけ?」

全「「あ」」

シ「じゃ、そういうわけだからよろしく」
ク「結局僕らが企画して実行するんだね……」
ル「今から?」
ジ「明日になるかもしれないぞ」
シ「いいもん。僕はいい子だから待ってるもん♪」
テ「……お前のどこがいい子なんだか……」
シ「テッドーいわってー☆」
テ「…………」
セ「じゃあ僕は料理作りますねー」
ジ「勝手に自分でやっといて祝えって……嗚呼なんて自由な人間なんだお前は……」





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サイト設定でのシグール誕生日も3年目です。
だんだんネタも尽きてきます……。