リ「じゃじゃーん!!」
ラ「…………」
リ「……? じゃじゃじゃーん\( ̄▽ ̄)/」
ラ「…………」
リ「なんで無反応なんだよ!!」
ラ「……なんで反応しなきゃいけないんだ」
リ「だって俺の! 俺の誕生日! でっかいケーキ! ご馳走に飾りつけ!」
ラ「それは知ってる、見えてる、認知してる」
リ「じゃあ祝えよー」
ラ「問題は、ここがグリンヒルの学生寮の食堂ってことでだな……」
リ「うん?」
シ「じゃじゃじゃーん(゜▽゜)」
ク「リーヤ、誕生日おめでとー!」
サ「もう十三歳ですからね、早いものです」
テ「……すまんな、ラウロ、俺は止めたんだ」
ラ「不十分でしたね」
テ「そういうな、あのお坊ちゃんを止められる人なぞ限られる……」
ル「何こそこそ話してるのそこの二人。ほら席に着く」
ラ「どうやってこれを準備したんだ……」
シ「食堂の人にね」
ラ(わざわざ借りつけたのか……)
シ「一服もってゆっくり寝てもらったの♪」
ラ「Σ( ̄□ ̄|||) なにやってんだ!?」
ク「いいじゃない、きっといい夢見てるから」
ル「僕特製の安眠剤が使えるなんて恵まれてるよ」
リ「わーいケーキだー!」
ラ「…………………………………………てーっどぉー」
テ「俺を見るなそんな目で見ないでくれ……orz」
リ「セノとジョウイは? これねーかな、やっぱ。いそがしい?」
ル「これを食べ終えた頃に来る予定。あそこは宰相に一服盛るのが大変だからね」
ラ「……待て」
サ「さすがに冗談ですよ。ちゃんと宰相が寝てから来ますって」
ラ「それもどうだろうか」
テ「んなこと気にしないで食え食え。夕飯食ってないんだろ?」
リ「これ美味いー! やっぱクロスの料理が一番すきー!」
ク「ふふ、ありがと。僕もリーヤの喜ぶ顔、久しぶりだから嬉しいな」
シ「ほんとだよー。もっとちょくちょく帰ってこればいいのに」
リ「だって、学校の課題とかがめんどーだし。あんまり帰るのも申請がめんどーだし……」
シ「転移術でも覚えれば?」
リ「! それいい!」
ル「……あと二十年ぐらいしてからね」
リ「えー!」
ル「そうでなくったって面倒なんだか……じゃあ僕は迎えにいってくる」
リ「俺も行くー!」
ル「わかったよ、きな」
〜デュナン城〜
ル「用意は?」
セ「あ、ルック。もうちょっと待ってね今ジョウイが……リーヤ!」
リ「わーい、セノだー\( ̄▽ ̄)」
セ「久しぶりー! 元気だったみたいだね。お誕生日おめでとう」
リ「あっがとー! えへへへ、みんなの顔みれっから、俺誕生日すっげー好き!」
セ「僕もリーヤや皆の顔が見れるからお誕生日はとても好きだよ……あ、ジョウイ、用意できたー?」
ジ「ごめんごめん、念のために書置きを……っと、リーヤ、お誕生日おめでとう」
リ「おー!」
ジ「幾つになったんだっけ」
リ「十三!」
ジ「十三……僕が十三歳の時はこうだっただろうか」
リ「何百年前の話だよ?」
ジ「……まあそうなんだけどさ」
セ「ジョウイは十三歳の時からしっかりしてたよ」
ジ「セノは十三歳の時もその前も後もずっとかわいいよ」
ル「……聞いてないよそれ。ほら、とっとと行くよ」
セ「あ、ごめん」
〜グリンヒル〜
サ「あ、来ましたね」
セ「遅れてごめんなさい」
ジ「明日の晩かと思ってたから焦ったよ」
シ「なんで明日の晩なのさ」
ジ「……時刻が変わる前つまり誕生日の前夜から祝うのは普通なのか?」
テ「そうだと思えばそれが普通だ」
ラ「いや普通じゃないだろ……ったく、それならそうと先に言ってくれてればいいのに」
リ「? なんでー?」
ラ「……誕生日プレゼント、届くのは明日の朝だ」
リ「俺にプレゼントくれんの?」
ラ「……去年も渡したはずだが?」
リ「今年もくれんだー! わーい」
ラ「プレゼントは隔年なのか?」
サ「いえ、そういうわけではないですよ。リーヤの感性が人と違うだけです」
ラ「理解できない……」
シ「よぉーし、そろそろ日付変更だからね! 皆カウントダウンの準備!」
ク「はい、リーヤ。一息だよ〜」
リ「よぉーし!」
テ「十秒前」
シ「五秒前!」
全「「四、三、二、一……ハッピーバースデー!!」」
***
おめでとうリーヤ。
ところで。
ヒ「……パーティは昨晩だったのかね?」
サ「あ(゚▽゚)」