リ「………………」
ラ「………………」
リ「ご、ごめんな?」
ラ「なにがだ?」
リ「た、誕生日おめでとう……」
ラ「………………」
リ「………………」
ラ「………………」
リ「ついさっき着いてさー、ラウロんとこきたら珍しくもう寝てるし」
ラ「で、叩き起こしたってわけか」
リ「……だって言いたかったんだもんよー」
ラ「………………」
リ「や、やっぱ怒ってる?」
ラ「寝入りばなを叩き起こされたら不機嫌にもなる」
リ「ごめんー……」
ラ「……とりあえずベッドからどけ。これ以上シーツを砂まみれにするな」
リ「あ」
ラ「お前、明日これ全部洗濯しろよ」
リ「はーい……」
ラ「で、何の用事だったんだ」
リ「だから、誕生日おめでとーって」
ラ「……他には」
リ「そんだけ」
ラ「………………」
リ「明日ケーキ買いに行こうぜー。つーか、お祝いとかしなかったのか?」
ラ「お前に言われるまで誕生日だったことすら忘れてた」
リ「え、そなの」
ラ「一人暮らしで一人で祝ってどうする」
リ「なんかそれって寂しくねえ?」
ラ「この年になって嬉しいもないだろ。それに煩いのが一人きたから充分だ」
リ「そっかぁ?」
〜次の日の朝〜
ラ「………………」
リ「……あれ、荷物届いてんじゃん」
ラ「姉さんから……」
リ「誕生日プレゼント?」
ラ「特製ケーキとそのお礼のリスト……」
リ「………………」