テ「お前ら、マジでやる気か」
ク「マジだよ」
シ「そりゃマジに決まってるじゃないか」
テ「だって、ほら、学校普通にあるだろ? 今授業中だろ? っつーかデュナンじゃねーか」
ク「愛は国境を越えるのさ。だからジョウイも昨日から泊り込みで準備中☆」
ジ「……くっ、時給をもらってなきゃ誰がセノと離れ離れで働くか……」
テ「……時給制なのか。っつーかなんで王補佐が時給制なんだ」
シ「それはねー、愛するセノにプレゼントを買いたくても王補佐は給金ゼロだからお金がないんだよねえ\( ̄▽ ̄)/」
ジ「うるさい言うな!!」
ル「騒がしいな……主役がついたよ」
リ「わーい、ついたー!」
セ「やっと到着ー」
ラ「……あの、これはいったい、どういう趣向で……?」
全「「誕生日パーティ」」
ラ「……はい? だって僕、誕生日なんか誰にも教えてな」
ク「いやあ、レックナート様もこういうときは役に立つよねえ」
テ「まさかこんな使い方があったなんてなあ」
シ「いやだなあ、まるでレックナート様がそれにしか役立たないみたいじゃないか☆」
ル「爽やかに何言ってるんだあんた。ほらそこの子供三名、手を洗う」
セ「は〜い♪」
テ(あ、子供でいいんだ……っつーかルック君、自分ハ違ウンデスカ……)
ラ「だってそんな、おかしーだろこれ! っつーかリーヤ、お前いきなり引っ張っていくと思ったら」
リ「ラウロ」
ラ「だから」
リ「料理が冷めるからはやくしよーぜっ♪」
ラ「…………」
ク「はいっ、僕の自慢料理の数々です! ラナイの料理に似せてみました!」
ル「あ、これ……知ってる」
シ「あれ、これってハルモニアのじゃなくて?」
ジ「うん、なんかの大使で行った時に」
セ「この特殊な食材はよく見たよーな」
テ「あ、そっか。旧ハルモニア圏だしな。うっかりしてた、最近物忘れが激しいなぁ」
ラ「……確かに、ラナイは建国百年あまりの弱国でございますから、あなた方ご高齢の皆さんにはなじみが薄いかもしれませんが……百年前を最近だの言わないでくれ」
リ「まー、落ち着けってラウロ。やっぱクロスの料理はうまいなー☆」
ク「でっしょー? んもう、リーヤもラウロもここから通えばいいのに」
テ「物理的に不可能だろうが」
ク「るっくんパパが毎日送り迎えしてくれるよ」
ジ「いや、ルックはパパっていうよりマ」
ル「切り裂き」
ジ「後だしΣ( ̄□ ̄|||) 今の呪文の前に技が出てた!」
ル「気のせいだよ」
ジ「絶対気のせいじゃない!」
ラ「テッド」
テ「ん?」
ラ「……あんたら、平均年齢二百年超えてるんだよな」
テ「最少年齢が二百を超えてるがどうした」
ラ「……いや、二百年も同じネタなのかな、と」
ク「るっくん可愛いからね☆」
リ「だいじょーぶ、俺も最初はマジ女だって思ったし」
シ「いやあ、あの美貌は場合によっては重宝するんだよねえ♪」
ル「死ね」
ラ「……復讐の申し子」
リ「あっ俺も入れてΣ( ̄□ ̄|||)」
テ「うわテメっラウロ、一人だけ逃げやがって!」
ク「ルック、ちょっとま」
ル「永遠の風」
ジ「そんなもんこんな席で放つなああああ!!!」
シ「ルックちょっと後で覚えておきなよおおおお!!」
テ「テメーっ、いい加減成長しろぉおおおおお!!!!」
リ「……(゚◇゚)」
ラ「……(−◇−)まったくすばらしい家族だなリーヤ」
リ「うーん……うーん、ううぅーん、多分」
ラ「やかましさと迷惑千万さでは我が家を圧倒した」
リ「しねー家族みてみてーよ」
ク「うわあ、危機一髪。守りの天蓋ありがとねセノ」
セ「いいんですー。お料理が無事でよかった」
ク「会場はめちゃくちゃだけどね……(遠い目」
セ「あ、後で皆で直すのもきっと楽しいですよ」
ク「それもそうか。ほらリーヤにラウロこっちおいで。先にはじめちゃおう」
リ「おーう。ほらラウロ食おーぜ。まずケーキ♪」
ク「じゃじゃーん、ケーキでーす!」
ラ「…………」
リ「でかいだろー、すげーだろー☆」
セ「いつにも増して力作ですね」
ク「だって今日は人数も多いしね。さっ、蝋燭を立ててリーヤ」
リ「はーい!」
ク「ルック、ケーキ準備できたよ」
ル「クロス……あ」
ク「はい、気がついた? ダメだよ、誕生日会に暴れちゃ。今日はいつもよりちょっとやりすぎたね」
ル「……ごめん」
ク「シグールとテッドは平気そう?」
シ「なんとか、ね……一張羅が台無しってコトぐらいかな」
テ「俺も袖がやられた。後でなおせよクロス」
ク「合点。ジョウイは?」
ジ「…………(死」
テ「相変わらず防御が下手だな」
ジ「あんたらの魔防が高いんだ……っつーかテッドはステータス僕より低いはずなのに……」
テ「レベル?(さらり」
ジ「Σ( ̄□ ̄|||)」
リ「はい、ラウロ吹き消すー」
ル「その前にお祝い」
リ「あ」
ク「はい、じゃあ皆で」
全「「ハッピーバースデー!!」」
ラ「……ケーキの前に、会場を片付けたほうがいいと思う」
***
ハッピーバースデーラウロ。
よく考えたら大人Ver.を祝ってもよかったかもしれないですね。
まあ、その場合は本拠地での話になるんだけど。
今更ですがこいつオリジナルキャラですよ、と。(なぜ祝ってるんだ?